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  • 歯科用CTのご案内

     

    現在歯科医院でCT装置を導入しているところは、それほど多くありません。大体全国で10%程度と言われています。当院では、最新式CT装置(トロフィーパンプラス)を導入しました。


    CTでわかること

    CT画像では今まで2次元的にしか見えなかったところが3D画像として立体的に見ることができます。 よりリアルにその部位の状態がわかりますので、いろんな治療の精度を上げることに大いに役立ちます。
    例えば

    1. インプラント治療では
      術前のCT撮影で骨の高さ、厚さ、形態や骨質を正確に把握、診断することができます。これにより最適な治療計画を立てて、インプラント体の選択や治療のシミュレーションが可能となりますので、より安心安全なインプラント治療の大きな力になります。

    2. 親知らずの抜歯では
      上顎には上顎洞という鼻につながっている空洞があります。下顎の場合は顎の中の大きな血管、神経の走行と歯の関係が重要です。親知らずが埋伏している場合などはこの空洞や神経、血管と接近している場合が多いです。こういうケースでもCT画像で正確な位置関係が把握できますし、もちろん根っこの形(曲がったり、枝分かれしていたりなど)も正確にわかりますので、手術に対する準備が十分にできます。

    3. 根管治療では
      歯の根の治療では、歯根の形はもちろん先端の病巣の広がりや治療後の治癒の状況などをCT画像で正確に把握できますので、より正確な治療ができます。
       
    4. 歯周病の治療では
      進行した歯周病では、歯の周りの骨が破壊されてきます。CT画像で立体的に握できますので、骨の吸収の強い部分などをよりリアルに見ることができます。

    CTの放射線被爆量について

    CT撮影と言うと放射線被爆量がかなり多くなるイメージがありますが、当院に導入したトロフィーパンプラスは、歯科に特化したCT装置で驚異的に被爆量が少なくなっています。 デジタル化される前の古くからあるフィルム現像タイプのデンタルレントゲン1枚程度の被爆量しかありません。 当院も10年ほど前からデンタルレントゲン(お口の中に入れて撮影するもの)、パノラマレントゲン(顎全体が写るもの)をデジタルに切り替えておりますが、旧来のフィルムタイプの5分の1程度の被爆量になっています。

    今現在でもデジタル化されていない医院もたくさんあります。そう考えるとトロフィーパンプラスCTの被爆量の少なさは驚異的です。もちろんフィルムタイプでも一般的に言われていることです、自然放射線(地球上の誰もが生活していると浴びることになる宇宙からの放射線など)の一日分くらいですので、全く心配するレベルではありませんが、デジタル技術の進歩によって更に安心になりました。ちなみに医科用のCT撮影と比較すると100分の1くらいの被爆量になります。

    もちろん不要なレントゲン検査はすべきではありませんが、CTで得られる情報と被爆量を考えるとメリットの方がかなり大きいと言えるでしょう。

    ©2010 YOSHIDA DENTAL CLINIC.